「よぉ、バノッサ・・・帰ってきたみたいだな」
「・・・」
アシュタルとバノッサはお互い探るように向き合う。
それをみたカノンは入り込まないのを配慮してか台所に向かった。
バノッサの赤い目が揺れてアシュタルを射止める。
「・・・あいつは、何処行ったんだ?」
「今日は疲れているようだからな。休ませておいた」
彼女がその場にいないのを心配してかの言葉だった。
だが、その彼女を今日見ることができない腹に立ったのかちっと舌打ちをし、イスにどかっと腰を下ろした。
アシュタルはただそれを見ているだけ。
イスに腰掛けたバノッサはまたアシュタルをみた。
「で、どういうことなんだ?テメェだってリィンバウムの人間じゃねぇだろ?」
「ああ、俺はの一応召喚対象として護衛している」
バノッサも一応召喚術を習ったことがありさらに部屋に本が置いてある。
アシュタルという名前と底知れぬ力が気になり調べてみたところ、
【殲滅者】といわれている霊界サプレスの召喚獣ということがわかったのだ。
だがそれをに問い詰めなかった理由はわからなかった。
「がお前に干渉するのは少しばかり事情があってな」
「あぁ?・・・それはどういうことだ」
少なくともとバノッサは無関係ではない。
そんな含みがあるような言葉だった。
アシュタルの言葉にバノッサが喰らいつく。
「まぁ、お前が覚えていないのならばそれでいい。俺はそれ以上口には出さない」
「テメェ・・・そこまでいっておいて言わないってか?」
「それはお前のためであってのためでもある」
(昔の思いを背負うのは大人だった俺だけで)
アシュタルは昔の情景を思い出し瞳を閉じた。
それ以上いっても無駄かというのがわかったバノッサは顎で手をつき考える。
「で、どうするんだ?召喚師は嫌いなんだろう?を追い出すのか?」
「・・・」
「言っておくがを欲しがる者は多い。金の派閥もそうであり蒼の派閥・・・そしてその他の派閥も」
は何処にも属していない召喚師。
派閥の規則に縛られるのが嫌であるからだ。
しかし、このままにしておけば少なくとも彼女の居場所が知れて何とかしても手に入れようとする。
ここには金の派閥の奴らもいるのだから。
アシュタルの忠告を険しい顔で受け止める。
内心バノッサもああいってはしまったものを手放す気はない。
なぜかを側に置いておきたいという気持ちのほうが大きいのだから。
「・・・その話はなしだ・・・あんな女を放っておくのは心配だからな」
「・・・素直に言え。が気になるだろう?」
「ちげぇ!!!しかし、まだ召喚術のことを諦めたわけじゃねぇからな!!」
アシュタルの言った言葉に対して赤く頬を火照らせ、騒がしく階段を上っていった。
捨て台詞かのように。
クククっと笑って外に出る。
「・・・オルドレイク・・・これ以上お前の手の上で躍らせるわけにはいかない・・・もバノッサも」
その言葉を聴いていたものは誰も居らず、外の暗さに溶け込んでいった。
#後書き#
結構皆さんの投票が入っていたので、久々に♪
まじで、遅くてごめんなさい(汗)
さてさて、バノッサと主人公さんにいろいろ接点があるみたいですね♪
ちょっとまた夢小説を回っていたらはまってきたv
バノッサやっぱり大好きだーvvv
頑張ろうv