アシュタルと共にオプテュスの状況を見る。
ぎりぎりで止めに入ったのでなんとか被害はそこまでないみたいだ。
ユウがふっと下にしゃがみこむとなにやら手から魔力を放つ。
浸透するかのように地面に吸い込まれ近くに座っているオプテュス全員の傷を癒していく。
「・・・・っ・・・・」
「ユウ、あまり無茶をするな。ただえさえ魔力を放ったのだからな・・・・」
後ろから支えるようにユウの肩に手を置く。
すると力が抜けたように体が崩れた。
それを予期していたかのようにアシュタルは抱きかかえる。
そんな様子をぽかんとみていたバノッサだが、正気に戻りさっきのことを聞こうと立ち上がる。
「てめぇらは・・・・やっぱり召喚師なのか!!ああ?」
「・・・うるさいぞ、お前の手下の傷を治してやったのにその態度か?」
ぎろっと睨みつける金色の眼に赤の目がさらに眼光を鋭くする。
二人の間に不穏の空気が流れる。
「まぁ、召喚師というのは否定しないでやろう。だがそれだけで助けた恩人には礼はなしか?」
「・・・・」
「あそこでユウが相殺をしなければお前の体かなりやばかったぞ」
そういわれたバノッサははっと気付き、アシュタルに抱きかかえられているユウに目を移す。
そうとう疲労をしたのかぐったりとアシュタルにもたれかかっている。
その様子に少し苛立ちを覚えたがバノッサはぐっと拳を握った。
「それは礼をいってやるが・・・俺様は召喚術を使う奴が大嫌いなんだよ!!」
「ほぉ・・・?」
「俺様に召喚術を教えるのならばこのまま置いてやる・・・だが断ったら・・・」
「断わったらなんだ?」
腰から抜いた剣をアシュタルの首に近づける。
切れるほうをかちゃと向け少し動かす。
「今すぐ消えろ・・・厄介なんだよ、テメェらみたいなのがいると」
「・・・生憎と・・・俺はお前なんかに負ける道理は無いんだが?」
その言葉を聞いた瞬間バノッサの剣が斜めに走る。
だが、その前にアシュタルの姿は消えていた。
「くっ・・・何処行きやがった!!」
「教えてやろう・・・」
声が聞こえたのは頭上の上からだった。
「なっ!!?」
「お前ごときが俺に傷など付けれるわけがない・・・とくにユウに傷1本つけてみろ・・・」
”どうなるか知らんぞ?”
そういった言葉は妙にその場に響いた。
悔しそうに歯を食いしばるバノッサにアシュタルは嬉しそうに鼻を鳴らす。
だがそのあと耳に衝撃が走る。
「いっ!!!?」
「バノッサになんてこといってんのよ!!!!」
いつの間にか目が覚めていたユウがアシュタルの耳に手を当て引っ張っていた。
今までの会話をどうやら耳に挟んでいたらしい。
「言ったでしょ?何かあると思っていたからあまり言わなかったのに・・・・」
「だが、俺としてはあいつがお前に礼の一言もなかったことが・・・・」
「いいの!!もしかしたら照れやなのかも知れなんだから!!」
「お前・・・それは違うと思うが」
バノッサが溜息を吐いてユウの剣幕を止める。
さっきと立場が逆になっていることに少しおかしさを覚えつつ。
「そんなことより、追わなくていいの?さっきの人たち?」
「?」
「だって、この先ぐらいのところでなんか止まっているみたいだよ?」
ユウが指をさした方向はさっきまで戦っていたフラットの人たちが去った方向。
まだこの荒野にいるらしい。
「話したいことがあるならさ、あとで聞いてあげるよ。まだ北スラムにいるつもりですからv」
「・・・わかった」
ぶっきらぼうに言い残し、部下を引き連れ追いかける。
そんな様子を手を振ってみるユウとふくれっつらのアシュタル。
「・・・何もそんなに不機嫌にならなくても・・・」
「妙に優しくないか・・・あいつに・・・」
「・・・さぁ、なんでかな?」
ふっと優しく笑みをこぼすユウを少し疑問に思いつつアシュタルは見ていた。
††
召喚戦記より、遅いな更新(汗)
4がでてしまったから、本当に進めないとやばいー。
っていうか最近2が書きたくてしょうがないー。
多分、同一主人公とは別にまた違うので描いちゃうかもしれませんー。
オリジナルキャラを早めにだしたいんだよ。私(ぁ)
2006/12/17