壊れた壁の隙間からそっと身を縮ませ、街に入る。
身長の高いアシュタルには少し狭かったのか、肩についた砂をぱぱっと手で払い落とす。
入ったところは荒れ果てていて、とても人が住んでいそうな気配はなさそうに見える。
「無法地帯・・・スラムといったところかな」
「もう少し南のほうに行けば、繁華街に突き当たるかもしれぇーな」
「・・・・」
ちらちらとあたりを見渡し一点を見つめてみる。
アシュタルもなにかに気付いたのか、戦闘の準備に入る。
壊れた建物から柄の悪そうなチンピラがどんどんでてくる。
数では2対大勢・・・数え切れないほどの数だ。
「無法地帯・・・想像はしてたけど、めんどくさい」
「俺は早く酒が飲みたいのだがな・・・」
背中合わせにして回りに目を配る。
二人で戦うとしたとしても、このぐらいの数はどうってことはない。
どうしようかと思っていた時、凄い殺気が近づいてくる気配を感じ取った。
「テメェら・・・だらしねぇな・・・・さっさと片付けちまえよ」
白い肌、赤い目、いかにも不健康そうな男が建物の奥から現れた。
だけど、殺気はその男から感じ取れる。
アシュタルは身をかがめ、の耳元に口をよせた。
「あいつ・・・結構強そうじゃねぇか?」
「確かにね、周りにいる人たちとは明らかに背負っているものが違うというか・・・」
「だけどよ、さっさといくにはあいつを倒すほかねぇぜ?」
確かにボスを倒したほうが手っ取り早いが、こんなところで召喚術をぶっ放すこともできない。
・・・放った瞬間建物が崩れてきそうだ。
「話とは随分、余裕こいてるな・・・テメェら、さっさとやっちまえっ!!」
「わかりましたっ!!」
男・・・・バノッサの指示でいっきに手下が襲い掛かる。
二人はにやっと笑ってすっとよける。
のよけた方向に短剣を構える男が待ち構えていた。
「はははっ!!死ねぇええ!!」
「・・・はい、そうですかで死ねないよっ!!!!」
素早く取り出した短剣で相手を弾き飛ばす。
相手も予想はできていたのだが、それよりも早い動きで相手の後ろに周り剣の柄で殴る。
気絶した相手を向かってくる仲間に投げる。
「ぐはっ______________________!!」
「・・・もっと強くならないとね、み・な・さ・んvv」
そういってまた敵に向かっては武器を器用に使い相手を沈めていく。
アシュタルのほうも目をつぶり、その場から動かない。
それをチャンスと思ったのか、チンピラは勢いよく突っ込んでくる。
______________がきんっ・・・・
体を貫いたと思っていた剣は、アシュタルの腕にもっていた石によってとめられていた。
体制を立て直そうと思ったがすでに遅し。
顔面に思いっきり石を投げ飛ばした。
「ぐっ・・・・!!!!」
「ふん・・・弱いな」
「アシュタル・・・流石に、顔は勘弁してあげなさいよ・・・」
ふぅと溜息をついて、アシュタルの傍に近寄る。
地面には倒された、チンピラたちが悔しそうに顔を歪める。
「っち・・・・」
「さぁ、そこの白い人だけだよー残りv」
「俺達に喧嘩を売ったのが運のつきだな」
ぐっと拳を握り、殴りかかろうとした瞬間強い力がバノッサを庇った。
跳ね飛ばされたの体は瞬時に判断をとったアシュタルの手によって抱きかかえられていた。
「バノッサさんに手を出す人は女の人であろうと許しませんよ」
「カノン・・・・」
買い物から帰ってきた帰りなのか、カノンの手にはしっかりと今晩のおかずが握られいた。
「バノッサさん、おかずをもっていてください(笑顔)」
「あ・・・あぁ・・・」
カノンはにこりと笑うと達に近づいてきた。
すっと身構えたアシュタルだったが次の言葉でそれは無駄なことだった。
「ごめんなさい!!またバノッサさんが、ふっかけたんですよね!!」
「へ?」「・・・・」
さっきの様子とはうって変わってカノンと呼ばれていた子はペコペコと頭を下げた。
てっきり始末すると思っていたバノッサはあっけにとられていたが、ぶんぶんと首を振った。
「カノン!!何謝ってやがるっ!!そいつらを始末しろ!!」
「・・・
バノッサさんから手をだしているのは知っているんですよ?(黒笑顔)」
にこりと微笑まれ、バノッサは固まる。
絶対零度の微笑というのはあういうものなのか。
「本当に、お姉さん達・・・すみませんでした」
「い・・・いいのよ・・・ここに来たばっかりで何も知らない私たちが悪いんだし」
ねっと、アシュタルに同意を求めると、こくっと頷く。
それでも納得いかないのかカノンはの手をとる。
「お詫びにご飯食べていってください!それにきたばっかりというなら住むところもないですよね?
なにもないところですが、泊まって行って下さい!」
「おい、カノン!!いつ俺様が許し
「僕がいいといったらいんです。」・・・」
ずんっと、沈んだバノッサの背中を押して家に入っていく。
「お姉さん達もきてくださいねっ!!」
______________パタン
ぽかーんと口をあけて固まるをアシュタルが必死に現実世界に連れ戻す。
「まぁ・・・泊まる所が見つかったんだ。夜も遅いし、泊めてもらおう」
「う・・・うん・・・だけど・・・あのこ怖い(汗)」
アシュタルの服を握り締めつつ、カノンたちが入っていった家に入っていく。
少し恐怖を覚えながら____________________________________
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一気に2話仕上げる。
なんとかして9話ぐらいまで仕上げて一気にアップ。
それまでの間、前のやつが頑張ってくれるさ(コラ
カノンがかなり黒くなってますねー。
第三者視点からかくと最初は普通だったのに、
どんどん壊れていく(爆笑)
きっと私の文章はそうなる運命なんだろうなー(ぇ)
主人公視点とかもかけるにはかけるんですが、
やっぱりこうのほうがいいみたいですー。
もうちょっとでリンカーと絡ませたい。
2006/3/22