アシュタルは彼女の言葉に目を見開く。
グロスもそれは同じこと。
「・・・どういうことなんだ?」
「言葉どおり・・・微力な魔力なのに本当にバカなことしちゃったなって思うよ」
契約したフロルド・・・それか同等の力を持つものでないと無理なのに。
まだ未熟だったも分かっていたはず。
だけど、そう思ってもやはり思う気持ちには勝てなかった。
「アシュタルに会いたかった・・・」
「・・・」
「最後も見れずに封印されたんだもの・・・だけど・・・フロルドの力を借りずにやりたかったの」
妹が兄に迷惑をかけたくない。
そんな浅はかな気持ちからだった。
・・・今思えばあの男はそれさえも予想していたのかもね
「自分の持てる魔力を書に注ぎ込んだわ・・・だけど甘かった・・・」
「・・・力がないものが使えば、その魔力は全て吸い取られるぞ・・・?」
「・・・うん、そのはずだったんだけどね
逆のことが起きてしまったの」
膨大な魔力が宝玉をとったいま、メダリオンには封じ込まれていた。
さらにの魔力をとろうとした・・・が水をグラスに注ぎ続けると溢れる・・・そんな原理。
その溢れた魔力が今度の体に逆流してきた。
「ただ・・・界に干渉したことが仇となってしまったのか私は人間を失ってしまった」
メダリオンは様々な界の召喚術を閉じ込めている。
異界・・・ロレイラル・シルターン・サプレス・メイトルパ・・・。
全ての魔力がの中に入ってしまったのだ。
・・・人間とは呼べなくなる。
「簡単に言えば私もアシュタルと同じメダリオン・・・完成した【呼び声の書】の召喚対象扱いなの」
アシュタルの目が見開く。
つまりルーディがアシュタルを封印するということはなにかしらにも影響があるんじゃないか?
そう疑問に思った。
それを読み取ったのかの顔が少し曇る。
「今まではフロルドが書を守るということで、私の体にそうそう何も起こらないの」
だけど問題なのはこれから。
つまり【呼び声の書】の魔力がに備わっていると言うことは、
さえ無色のほうに渡ってしまったらどうなるかわからない・・・
しかし、何回も無色が接触してきたがを手中に収めても書は諦めなかった。
その答えは簡単なこと。
「あの男は・・・私に執着している・・・」
アシュタルに教えるのは辛かったが、やはりこればかりははっきりさせなければならない。
なにかしらリスクがある状態ではを使えない。
・・・そこでだ、安全策である【呼び声の書】を手に入れればいいことだ。
すべてのことを聞いたアシュタルは前に見据える彼女を見た。
いつのまにかグロスは消えていた。
すべて聞いてしまってもが悲しむだけと思ったのか。
「・・・それでか・・・100年もの間俺達に干渉してこなかったのは」
「・・・私があんなことをしなければよかった・・・あわせる顔がなかった・・・っ」
溜めていたものが一気にあふれ出す。
そんな彼女を胸に閉じ込めて抱きしめる。
ぎゅっと強く。
「馬鹿が・・・俺やフロルドには遠慮するな・・・お前がいなくなったことがどれだけ心配だったか」
「っ・・・そうやって優しい言葉をかけてくれるからあえなかったんだ・・・甘えちゃうからぁ・・・」
に甘い二人ならそんなことでも一緒にいようといってくれるかもしれない。
だけどそれでは自分の気持ちが治まらない。
決別と言う形で会わないようにしていたのに・・・。
また無色が動き出したことで・・・。
「とにかく、もう俺から離れるな。お前を守ってやれるのは俺しかいないのだからな」
「・・・ふぇっ・・・」
胸に顔を押し付けてぽろぽろと涙を出す。
そんな彼女を守るかのように抱きしめる。
もう手放しはしないと心に誓いながら・・・。
だが、まだは話していないことがいくつかあった。
それはフロルドには伝えてあること。
そしてこれは決してアシュタルに言ってはいけないといわれていること。
封印をするとなったら彼女がどうなってしまうかを・・・。
†後書き†
書いて置かないとわからなくなるから、書いて置く。
一日に4つも打ったよ!!
・・・更新するのはいつになるかわからないけど・・・。
だけど調子よく書かないときっと私はいかん!!
結構うつの楽しいーvv
・・・それにしてもオリジナルの話ばっかりです(笑)
2007/3/9