第14夜






「で、さっきのの話の続きをしてもらおうか」



アシュタルが口を開いた瞬間その場の雰囲気は静粛になる。
今この場にいるのはアシュタルとグロスだけ。
ルーディたちに知らせるのはまだ早いと判断したからだ。

先ほどがいっていた本当の姿。
彼女が年をとらずにここにいるわけ。

それに【呼び声の書】が扱える理由。



「・・・俺が知っている限りではお前の魔力は確かその辺の召喚士と変わらないレベル」
「100年前までは僕も知っている限り・・・霊界サプレスの中級ぐらいだったような気がするけど」



二人が知っているはこうだ。

100年前、ともに過ごしていたは対して力のない少女。
だが、フロルドを兄と慕いついてきた。
霊界サプレスの召喚術が使えるので、戦闘ではもっぱら回復役だったのだ。

だが、今はどうだ。
ここ最近召喚をしている姿は見てはいないが、明らかに体から滲み出る魔力は桁違い。
下手をすれば、1番魔力が高いアシュタルでも同等ぐらいだ。



「・・・私はあの時は何もできなかった・・・いつもフロルドやアシュタルに守られながら戦闘を回避してきたんだから」



悲しそうに閉じられた瞳。
彼女は語りだす。



「ここから話さないといけないね・・・
100年前の【万色の対戦】・・・あれで私は無色の派閥から追われる身となったのよ」




万色の対戦・・・。
無色との全面対決で世界を巻き込んだ大きな戦いだった。
は丁度旅をしている時に倒れていたところをフロルドとアシュタルに拾われたのだ。
身寄りがないにとっては新しくできた家族。

そして、二人を慕い・・・フロルドを兄としてアシュタルは大好きな男の人へと思いは募らせた。


だが・・・運命と言うのは皮肉なものだ。

本拠地につれて大きな戦いとなってきた理由からは近くの町に身を潜めることになった。
それが、大好きな二人からの願いだったからだ。
最後まで反対をしたが、やはり連れて行ってはくれなかった。

だが、二人のことを心配だったはその町から抜け出してしまったのだ。
その途中、負傷した男性をサプレスの力により助けた。

黒い髪を長く伸ばしていて、体には何かしら傷跡が。
苦しそうに開かれた瞳は紫色でを映していた。



「だけど、その男を助けた私が甘かったわ・・・」



そう、その助けた男性こそ、無色の派閥を統括するものだったのだ。

その言葉をきき、アシュタルとグロスは声を失った。
まさかを置いてきてしまったことに無色の派閥と何かしら関係を持ってしまったことを。



「彼は私という存在を確かめにきていたのよ」



あの召喚王と全属性を操る召喚士が連れていた少女。
それでも興味をそそるもの。



「・・・助けたのと同時に私は意識を失っていた・・・連れ去られていた」



”その時よ、メダリオンの力によって書が完成されてしまったことを知ったのは”

その言葉にアシュタルの顔が曇る。
アシュタルの意思を使い呼び声の書は完成した。
だが、言葉を返せばアシュタルはこの世界にいないと言うこと。



「あの後男は何も言わずに私を手放した・・・何をさせるかはわからなかったけど」



そしてフロルドに会った。

私を見た彼は本当に驚いた顔をしていた。



「彼は私が無事なのを確かめて力いっぱい抱きしめてくれた・・・嬉しかったよ・・・」



_______その場にアシュタルがいなかったのは辛かったけどね



「だけど私は彼のその好意を踏みにじる結果を招いてしまった・・・」



その言葉に二人は首をかしげる。
いったいどういうことなのかと。



「だって・・・彼の【呼び声の書】・・・力を解放させようとしたんだもの」











†後書き†


かなり長くなりそうだから、後回し。
次の回にします。
この設定で考えていたので、頑張りますよ!!
今丁度コミックで言えば、2巻の半ば過ぎぐらいかな?
殆ど最後あたりー。
4巻までも総動員させて書いてます(ぉ)



2007/3/9