「言ったはずだよ・・・街(アヴァロン)に危害を及ぼすならたとえ君でも容赦は しないと」
サングラスと黒い帽子を深々と被った男がアシュタルに向けて言う。
彼にとってはこの街・・・アヴァロンの図書館を守るのが使命。
それを害するものはほっとくわけにはいかない。
「知ったことか、向こうにいえ」
あくまでこの戦いを仕掛けてきたのはあちらのほう。
確かにアシュタルは悪くないが、
彼を召喚した少年、ルーディが近くにいるということは力が解放される。
おそらく、向こうの敵よりも脅威な力を振るう。
「そうはいかないよ、やつらより君の力のほうが脅威だからね・・・君のマスターも・・・あれ?」
一緒に連れてきた少年の姿が見当たらない。
確かにさっきまで隣にいたはずなのに。
とっさにアシュタルを見ると下に向かって指をさしている。
も焦ったような顔を浮かべる。
「ルーディ!!?何やってるの!!」
「!こういう連中は親玉を倒せば怖くないはず!!」
呼び声の書を走りながら開く。
そして誓約を交わしたものを呼び出す。
「来い、フォギー!!ラミア!!」
フォギーと呼ばれたミストドラゴンは目くらましのために霧を放つ。
視界が閉ざされたユフカたちに新たな攻撃が襲ってくる。
ラミアと呼ばれたものが石化の呪文を放つ。
「霧で足止めした相手に石化で追い討ち・・・結構戦い方がわかってきたんじゃない?」
ルーディの戦い方に賞賛するが、石化させた彼達から石化を解く呪文が聞こえる。
「く・・・この程度の術で・・・っ」
「あら耐性を持っている相手もいるのよね・・・
そこまで計算に入れて術を使ってくれると嬉しいんだけど」
「ここまで助けてもらえば十分さ!!」
俊足に翔けるルーディにユフカは呪文を唱え、石化を解く。
だが早かったのはルーディ。
剣をユフカの前に突きつけた。
「ちょっと遅かったな!!!」
「う!!!?」
「い・・・いつの間に」
剣を抜かれたことがわからないほどの早い対応。
だが、ルーディが来ている時点で敵がもっと早く気付くべきだったのは違う相手。
先ほどまで戦っていた男だ。
「さてと・・・雑魚共・・・あとは何匹だ?」
「まずい!!やはりあの少年では・・・っ」
彼が来たことにより、彼の魔力は集まっていた。
先ほどまでは自分の力を最大限に出せてはいない。
おかげでもっとも大切な女を守れなかった。
アシュタルの頭にはもう敵を殲滅することしか考えていなかった。
その様子に一刻も早く止めようと札を取り出したグロスだが・・・
「無駄な抵抗はやめろ!!」
ルーディの一言がアシュタルの動きを止めた。
もぎゅっとアシュタルにしがみついている。
「俺はフロルド<<呼び声の書>>の所有者だ!!」
凛と響き渡るルーディの声。
「さっきまでのコイツは力の半分もだしていない!!俺がきたからにはお前らに勝ち目はないぞ!!」
剣をユフカの喉元に近づける。
「決着はついた!!死にたくなければ俺の気が変わらないうちに消えうせろ!!」
「力の半分も?・・・【一割も】といってほしいところだな」
集結していた魔力が分散していく。
「お・・・おのれ」
「こいつはそういっているが、命拾いしたと思ったら大間違いだぞ」
_____お前たちがを狙うなら容赦しない・・・
含まれた言葉がユフカに届いたかわからないが、なにぶん分が悪い。
アシュタル一人の力で自分の軍隊がかなわなかった。
くやしながらも撤退を余儀なくされた。
フロルド・・・・ッ、この屈辱・・・忘れんぞ・・・あの男にも・・・
去っていく軍隊を見つつ、役目を果たした鬼神羅刹は送還されていった。
「ふう・・・こりゃ心臓に悪いや」
「全然出る幕がなかったなァ、場合によっては刺し違えてでも君を止める気できたのに」
座り込んでいるルーディの後ろから拍手とともに自分を連れてきた張本人が向かってくる。
「驚いたよ、随分息の合った相棒じゃないか」
「・・・たとえ冗談でもそういう気色悪い話はやめてもらおうか」
悪態をつくアシュタルをよそに、立とうとするルーディの体を支える。
「冗談どころの話じゃないよ
君が敵の生き残りを皆殺しにしようとした瞬間に・・・一喝して止めたところなんか実に見事なタイミングだった」
「確かにそうだよねー」
今までアシュタルの片腕に捕まっていたがルーディの元に足を歩める。
「本当に凄いよ、あれで止めてくれたアシュタルは偉いねー」
「いや、アシュタルは敵を殲滅する気だったけど、 がいたからなかなかできなかったんじゃないのかな?」
最初から力があれば相手を瞬時に滅していた。
しかし、なぜかは相手の手の中にあった。
そんな彼女を巻き込むわけにはいかなかった・・・。
そしてルーディが戻ってきて力が溢れてきたのはよかったが、
腕の中には心配そうに見上げる女の姿。
それと同時にいいタイミングでのルーディの止め。
だから諦めてやったのだ。
「まぁ、それはいいとして・・・さて戻ろうか人が集まってくると説明が面倒だしね」
ルーディの肩を掴み、服からお札を数枚出す。
もグロスにくっつき、戻る準備をした・・・が
あきらかにグロスのほうに鋭い視線を感じる。
「・・・怖い視線が一つあるが、君も来るかい?傷の手当てぐらいはしてあげれるよ」
「自覚してるならから離れろ・・・それに手当てなど、かすり傷程度だ
・・・素直に街にいるときは俺を監視しておきたいと素直に言え」
「・・・やれやれ」
引っ付いていたの手を自分に絡めアシュタルはグロスへと言い放つ。
あきれながらも、グロスは札を使い消え去るのであった・・・。
†後書き†
お疲れ様どすたー。
本当はこれ早めに打ち終わるつもりだったのに、
私にはそういうことはできんかったとです(汗)
他の連載も抱えつつ、涙がでてきますよ本当に(うわん)
ってか、設定とかもしなくちゃいけないのに・・・
突発的にかいていく私だけど大丈夫なのかな(汗)
2007/03/05