そっとアシュタルたちから抜け出したは街の入り口近くまで来ていた。
目を閉じて魔力を探ると確かに大きな大群がこのアヴァロンに近づいてきている。
上のほうを見上げると、もうすでに多くの敵が街の周りを覆い尽くしていた。
「コモンエルスでの失敗に学び・・・相手に準備する時間を与えるな」
「はっ」
そこを率いる一人の合図により、一斉にアヴァロンに降下してくる。
だがそれよりもいち早く水壁がアヴァロンの周りを覆い尽くした。
「・・・さすが、グロス。【水虎の鏡】ね・・・だけど長く持たないよ?」
誰も答えない疑問に自分で解釈しつつ、祈る。
戦闘になって街の人たちを巻き込まぬように終わらせる。
「くるね・・・!!」
の合図と共に水壁から人が入ってくる。
「召喚士さえ入ることができれば中から破壊してくれるわ」
何人かの召喚士が入りアヴァロンから逃げまとう人に攻撃しようとする。
力無き者を傷つけることは許さない・・・
の周りに魔力が集まる。
目をそっと開くと衝撃波が入ってきた召喚士たちを襲う。
「何だ!!?」
「無色の者達よ・・・私が相手をさせてもらう!!」
今まで集まっていた魔力が両手に集う。
そこから二つの双剣が姿を現す。
「女ごときが我らに逆らうとは身の程を知るといい!!」
何人かがに襲おうとメイトルパの召喚獣を放つが、それはに届くことがなかった。
何者かの力によって消去されたのだった。
「力ずくだけで突破とは・・・なんとも能の無い奴らだ」
「何だと!!?」
煙幕により、姿が見えなかったが時期に形となり現れてきた。
「貴様・・・何者だ?」
「・・・貴様が<書>の持ち主なのか?」
そう呼ばれたものは自分の服に手をかける。
ばさりとそれは体から離れた。
「あいにくだがそいつは留守だ。・・・おかげで俺も難儀していて気分が悪い」
「アシュタル・・・?」
がぽかんとして前にいるアシュタルに目をやる。
先ほど別れた相手がすぐ自分の目の前にいることに驚いているのだった。
アシュタルはちらっとの方に目をやって優しく微笑みまた前を見据えた。
「大事な女を危険な目にあわせられそうなところを見てしまったのもあるからな・・・
今機嫌はもう最高に悪い・・・命が惜しくばとっとと帰ることだな」
■■■
そんな地上の様子をグロスは目を細めながら見ていた。
「あそこにがいたのは計算外だったけど・・・」
”思ったとおり自発的に協力してくれる味方もいるようだしね”
安心そうにグロスはいい別の映し鏡に目を移す。
そこには、男女が写っていた。
「さて・・・こちらはどうかな?」
久しぶりに本の虫が目を覚ますことになりそうだ・・・
■■■
「我が声よ響け!!シャインセイバー!!!」
が召喚した無数の剣が敵の進路を塞ぐ。
その間にアシュタルが召喚した剣を持ち、相手に挑む。
その速さは詠唱を与えぬほどだった。
「な!!?いつの間に剣など・・・っ・・・」
「召喚呪文の詠唱・・・ひとかどの術者ならその隙を狙われぬように
俊足の対応手段をひとつやふたつ持っていて当然だ」
剣についた血を払う。
そして心配そうにのほうを見る。
なぜか雰囲気がいつもと違う。
先ほどのやつらを見てなんか辛そうな顔をしていた。
を気にかけながら回りの敵を片付けていった。
「ベリアル・・・私の存在を知っている・・・?」
苦しそうに吐く言葉は小さかったので消える。
「ユフカに何か持たせて・・・?」
じろりと見られている感覚がを襲う。
おかげで術の集中もできない。
その気配に気をとられていると背後から手が伸びていた。
‡‡
初めて携帯じゃなく、パソコンで打った召喚戦記。
更新する速度をあげようとー。
っというか連載を10にしようというのが、なんとなくの目標。
今年中に。
設定とかは本当に考えてあるのに、なかなか進めないぜ・・・。
前より一ヶ月近くもあけちゃった(ほろり)
2006/12/17