第07夜








ばさばさ_____________

アシュタルは微量の魔力を感じとっていた。

背後に立つ気配を・・・。



「追わなくていいのかい?」



その声に聞き覚えがあった。
昔の仲間である・・・



「・・・やはり貴様かグロス」



静かに響く声をもろともしない。
人物的には非常に怪しいと思われる顔をしている。



「久しぶりだね・・・アシュタル」



先ほど図書館をでていった少年を目に追う。



「いやしかし驚いたよ・・・まさかあんな半人前がかのフロルドの後継者だとはね」

「グロス〜ルーディのこと悪く言わないでよっ!!」


「・・・グロス、貴様は何をしている」



お前から何のようだと聞こうとした時、目に入ったのはさっき別れた彼女。
しかも今まで後ろにいて見えなかったみたいだが、手を腰に巻き付けている状態だった。



「アシュタルに言われると思ったよ」



____________折角君の姫が絡まれていた所を助けてあげたのに・・・

ぴくっと眉が上がる。



「それはどういうことだ、

「いや、見事に絡まれましたよ」



“ひったくりを捕まえようとしたんだけどねー“と
あっけらかんと言うにぺちんと額を叩く。



「やはり一緒にいればよかったな」

「大丈夫だよっvグロスが丁度いいタイミングで助けてくれたから!」

「ほぅ・・・そうか」


「頼むから睨みつけるのはやめてくれ、アシュタル」







***



「やはり・・・ペペルを陥落しコモンエルスを襲ったのは無色の派閥の連中か・・・」

「そう・・・【呼び声の書】を狙ってね」

「無色が本格的に活動してるのよ」


「・・・、知っていたのか?」

「うん・・・」



だってあなたに会うまで・・・___________

ついつい喋りそうになったのを、抑える。
言ってしまえば、楽になれるかもしれないが、知られたくない。
アシュタルだけには・・・



悲しげにするを気にしつつアシュタルはグロスの話を聞く。




はその二人から少し遠くに離れ、アヴァロンの街を見下ろす。



アシュタルにまた再会する前は・・・



『いやぁ・・・!!離してっ・・・離してよっ!』

・・・お前は私の物だ・・・あいつはもう、いないんだぞっ』

『アシュタルはそんなことないもんっ!いい加減にしてベリアル・・・』




脳内によぎるのは少し前の記憶。
捕われた、見えない鎖に繋がれたようだった。


ふと・・・アヴァロンの外からメイトルパ系の気配がする。

は二人に気付かれずにそっとその場を消えた。









‡‡

今回はかなり短くいきました〜。
ゲーム原作を今現在抜かしてしまった気がします(2006/11/12現在)
少し無色との関係がでてきました〜。
べリアルに捕われていたんですよ。






2006/11/12