ばさばさ_____________
アシュタルは微量の魔力を感じとっていた。
背後に立つ気配を・・・。
「追わなくていいのかい?」
その声に聞き覚えがあった。
昔の仲間である・・・
「・・・やはり貴様かグロス」
静かに響く声をもろともしない。
人物的には非常に怪しいと思われる顔をしている。
「久しぶりだね・・・アシュタル」
先ほど図書館をでていった少年を目に追う。
「いやしかし驚いたよ・・・まさかあんな半人前がかのフロルドの後継者だとはね」
「グロス〜ルーディのこと悪く言わないでよっ!!」
「・・・グロス、貴様は何をしている」
お前から何のようだと聞こうとした時、目に入ったのはさっき別れた彼女。
しかも今まで後ろにいて見えなかったみたいだが、手を腰に巻き付けている状態だった。
「アシュタルに言われると思ったよ」
____________折角君の姫が絡まれていた所を助けてあげたのに・・・
ぴくっと眉が上がる。
「それはどういうことだ、」
「いや、見事に絡まれましたよ」
“ひったくりを捕まえようとしたんだけどねー“と
あっけらかんと言うにぺちんと額を叩く。
「やはり一緒にいればよかったな」
「大丈夫だよっvグロスが丁度いいタイミングで助けてくれたから!」
「ほぅ・・・そうか」
「頼むから睨みつけるのはやめてくれ、アシュタル」
***
「やはり・・・ペペルを陥落しコモンエルスを襲ったのは無色の派閥の連中か・・・」
「そう・・・【呼び声の書】を狙ってね」
「無色が本格的に活動してるのよ」
「・・・、知っていたのか?」
「うん・・・」
だってあなたに会うまで・・・___________
ついつい喋りそうになったのを、抑える。
言ってしまえば、楽になれるかもしれないが、知られたくない。
アシュタルだけには・・・
悲しげにするを気にしつつアシュタルはグロスの話を聞く。
はその二人から少し遠くに離れ、アヴァロンの街を見下ろす。
アシュタルにまた再会する前は・・・
『いやぁ・・・!!離してっ・・・離してよっ!』
『・・・お前は私の物だ・・・あいつはもう、いないんだぞっ』
『アシュタルはそんなことないもんっ!いい加減にしてベリアル・・・』
脳内によぎるのは少し前の記憶。
捕われた、見えない鎖に繋がれたようだった。
ふと・・・アヴァロンの外からメイトルパ系の気配がする。
は二人に気付かれずにそっとその場を消えた。
‡‡
今回はかなり短くいきました〜。
ゲーム原作を今現在抜かしてしまった気がします(2006/11/12現在)
少し無色との関係がでてきました〜。
べリアルに捕われていたんですよ。
2006/11/12