「ん・・・」
窓から差し込む眩しい光でうっすらと目を覚ます。
泣いてそのまま寝たせいか、少し目が痛い。
だが、今日は昨日約束した【紋章の森】に行く。
・・・ディアスたち・・・クロードたちとは別行動で。
『お前は感じなかったのか?あいつの異様さに・・・』
着替えながら、昨日言ったディアスの言葉が何回も頭の中をよぎる。
自身、おかしなところがあるとは実際思っていたことだ。
わざわざあの紋章術師を使い立てこもっていることに知らせてくるとは。
それに・・・
(彼が私を誘ってくることがおかしい)
彼がディアスに解決させるのをわざわざやめさせたのは、
自分の村以外の者が関わることを防ぐため。
いくらがマーズの村での修行経験があるといえど彼女はラクールの人間。
村長たちはそのことを気にしないとは思うが、彼は果たしてどうだろう。
ディアスをその対象にしているのならば反対するのが普通ではないか。
だけど、彼と側にいればそれを解決できる・・・対処することもできる・・・
考えれば考えるほどディアスの言ったことは正論に当たる。
だが、それを認めたくない自分もいる。
素直になれない自分に腹が立つ。
(これは単なる私のわがままだけど・・・だけど・・・)
レナとディアスが一緒に行くと聞いたとき、
クロードたちは?私に相談もないの?勝手に決めてしまったことなの?
そう思ってしまった自分もいた。
妹みたいな存在で可愛いレナ。
しかし、自分の思い人を取られたくないと思うのは皆誰しもが思うこと。
それはにとっても自然なことで・・・
「あー・・・情けないな・・・それでディアスにまで八つ当たりしちゃうしね・・・」
はぁと溜息をついていると控えめなノックの音が聞こえた。
止めていた手を動かして服を着替え扉に近づく。
誰かと思い明けてみると昨日会った紋章術師の人が申し訳なさそうに立っていた。
「すみません。遅かったので迎えに来てしまいました・・・よかったでしょうか?」
「あ、こちらこそ・・・もうでかけられるので中でまっていてください!」
中に通すと”お邪魔します”と礼儀正しく近くにあったイスに腰を下ろした。
(こう見てると普通の人なんだけど・・・)
じっと見てるの視線に気がついたのかにこりと微笑んだ。
「安心してください。これほどまでに有名なさんに盗賊も手を出してはこないでしょう」
「いえ・・・そこまで・・・むしろディアスの方が有名だと思うのですが・・・」
ディアスの名前を出した瞬間今までの優しい笑顔に影が差した。
気配に鋭いだからこそ気付いたのだが彼はそう思っておらずその口を開いた。
「いえ、彼は所詮よそ者です。そのような方には紋章の森に入ってほしくない」
「それは私も・・・」
「!!?貴女は違います!・・・貴女は・・・」
意味深げにこちらを見る彼の目は何か後ろにいるように感じられた。
・・・それはアレンの時に感じた気配に似たもの。
そう思っているうちに彼は腰を上げて扉に手をかけた。
「さぁ、そろそろでましょう。彼達よりも早く・・・」
「・・・はい」
自分の部屋を出たは向かいにあるディアスたちが泊まっている部屋を見つめた。
扉が開いていないところからしてまだ向かっていないようだ。
そちらを名残惜しそうに見るとその様子を冷たく見ている紋章術師の姿があった。
目指すは【紋章の森】へ・・・。
# あ と が き #
久々にスタオアップ!
しかも、先に進まずこんなところでストップ(殴)
いやいや、そろそろ更新に気合を入れようと思ったのですが、
なんせ前にちょっと考えていたストーリが頭から吹っ飛びました(ぁー)
いけないですね。
マーズもしかしたら25ぐらいいくのかな(汗)
1番やりたい話だもんで・・・。
そんなこといってたら武具大会も凄いだろうな(汗)
2007/11/13