「ここかしら?」
先ほどの青年と離れたは東にあるといわれた宿屋の前に来ていた。
こっちのほうはとても狭くて自分も泊まれるかちょっと心配になってきた。
「あの・・・こちらは空いてますか?」
「あ、様!!ええ、一組泊まっておりますが大丈夫ですよ?」
クロードかなと思ったが、上から降りてくる人を見て固まる。
青い長髪の青年。
端正な顔立ちをしており、今は軽い服装をしているが手には剣を持っていた。
噂どおり聞いた容姿・・・ディアスだ。
は目を見開いて驚く。
まさか、こんなに早く顔を合わすとは思っていなかった・・・。
「あ・・・」
「連れがいるが、一応外に出るので報告しておく・・・」
「わかりました、ディアス様」
の横を通り過ぎようと足を勧める。
覚えていないだろうと思い顔を背けているとディアスが隣で止まる。
どきっと跳ね上がる心。
顔なんて忘れてる・・・そう思いながら予約しようと思い前に進もうとする。
だが、それは叶わなかった。
「・・・お前・・・」
「!!?な・・・なんですか・・・」
「こっちにこい・・・」
遠ざかる予約カウンターをくるっと見つつディアスに引っ張られる。
掴まれている手が熱くなるのを感じながら。
■■■
ディアスに連れられてやってきたのは昼に来ていた紋章の森の前のベンチ。
両肩を抑えられて座らせられた。
まだディアスの手がの肩に置かれている。
そのはというと、ディアスの目を見ることができずただ下を俯く。
「・・・だな・・・」
「!?・・・わかってたの・・・?ディアス」
「俺の名声が響き渡っているのと同じようにお前の名声も響き渡っているのだぞ?」
そう、ディアスは強き剣豪。
は素晴らしき術士。
ラクール大陸でその名を知らぬ術士はいないと言われている。
ディアスもいろいろな大陸を渡っている。
幾度なくその名声を聞くことはあっただろう。
「それに、レナから聞いていた・・・」
「あのこが?」
「心配していたぞ、この村に入ってからまともにと話していないと・・・」
「そう・・・」
確かにこの村に入ってからはレナと話してない気がする。
クロードやセリーヌは先ほど話していたが、レナにはなかなか会えなくて。
「はどうするつもりだ・・・?」
「どうするって、この事件のこと?」
「あぁ、もしいくのならば俺もついていくが・・・」
ディアスの言葉が凄く嬉しかった。
心配してくれているというのを感じたからだ。
しかし、きっとレナがいる。
どんどんレナに嫉妬していく自分が嫌になっていく。
「いいよ・・・私も一緒に行く人がいるから」
「・・・レナの連れの奴らか?」
「どうやら、ここの術士みたいだけど・・・」
その言葉を聞いてディアスの顔が変わった。
おそらくわかったのだろう。
あの時最後まで自分が行くことに反対していた術士の存在を・・・。
「、危険だ・・・やめたほうがいい」
「どうして?別に普通の人だと思うけど・・・」
「お前は感じなかったのか?あいつの異様さに・・・」
確かに少し感じることがあったが、
なぜそれをディアスに咎められなくてはいけないのかと思いもかっとなって反論した。
「ディアスには関係ないじゃない!!ほっといてよ・・・っ・・・」
「・・・」
「ディアスはレナがいるじゃない・・・私なんて・・・」
涙を堪えているがディアスが見たは目から涙が零れ落ちていた。
レナ以上に心配しているのにどうしてわかってくれない。
気持ちのすれ違いがディアスを腹立たせる。
だが、泣いているを見てしまった以上何もいえなくなってしまった。
「ディアスはレナを守ってあげて・・・私はお世話になったこの村を守るからっ!!」
「!!!」
半分泣き叫ぶ状態ではディアスに言ったあと宿屋に戻っていってしまった。
いくら同じ宿屋といえど、部屋は違う。
これで少なくともことが終わるまでは話す機会がないだろう・・・。
・・・ディアス・・・ごめんね・・・
辛く当たってしまったディアスに心の中で謝りつつ、部屋で静かに泣いていたのだった・・・。
#後書き#
うっし、もう少しだ!!
目標の20話までっ・・・vv
ディアスとしかも今回絡ませれたvv
これはすっごい収穫じゃいっ!!
裏ではこんなやり取りが行われています(ぇ)
さってとー、このあとどんな感じにしようかな♪
私の行き会ったりばったりの小説は続きます(爆笑)
2007/06/16