一晩明けてクロードたちはマーズの村に踏み込んだ。
だが、様子がおかしい・・・。
村といっても子供達がはしゃいでいたり、大人たちが有意義な時間をすごしていたりする。
しかし、そんな様子がどこにも見受けられない。
人がまったくいないのだから。
「変ね・・・村に人がいないわ・・・」
「レナの言うとおり・・・こんなことは珍しいわ」
レナの疑問にいち早く反応する。
が前にきたマーズはとっても活気がついていたはずなのだが。
いくら静かな村といってもこれは静か過ぎる。
セリーヌがあるところを目指しているのをレナとクロードは追いかけていった。
だが、はその場から動かなかった。
の目線は森の方角。
神聖な修行場である【紋章の森】
だが、今はどうだろう。
「禍々しい・・・おかしいわ・・・何かが・・・」
「様ではありませんか?」
が森に近づいていくと森の入り口に立っている青年がいた。
いつもここで森に向かうものたちに声をかけている。
「・・・どうしたの?これ」
「実は【密印の書】の件で・・・」
「【密印の書】のこと?・・・だってあれは門外不出の紋章術書でしょ?」
達がさっきから説明している【密印の書】とは、
マーズの村に伝わる門外不出の紋章術書。
話を聞いていると、村の子供達が人質にとられ紋章の森に立てこもっているらしい。
しかも、要求は50万フォルと密印の書。
密印の書は紋章術士でないと必要のない代物のようだが。
おそらく、首謀者であるやつは紋章術の使い手のようだ。
「で、今村長様たちがお話しているのですが・・・」
「・・・が?」
「どうやら、偶然に立ち寄った剣豪の方にご協力を願おうという話を家のほうで・・・」
「剣豪・・・?」
名の知れた剣豪。
そう聞いての頭には一人の男性が浮かび上がった。
まさか・・・ディアスなの・・・?
しかし、さっきセリーヌたちが向かったのも村長の家。
レナがそこにいるはず。
・・・どうせディアスは私のこと覚えてないだろうな・・・
レナにはちょくちょくアーリアで会っていたけど、ディアスとはあれ以来あってないし。
ディアスが村から出た理由は少しではあるがアーリアの村長から聞いていた。
悲しき運命を背負った悲運の剣士。
しかし、今聞く名声は剣士の中では憧れる存在だということ。
「・・・今更私なんか出てもしょうがないもんね」
「様?」
「なんでもないわ・・・ん?」
森から村に視線を変えた時クロードとセリーヌが二人で宿屋に歩いていくのが見える。
レナだけが見当たらない。
話を聞かせてくれた青年にお礼をいい、クロードたちに声をかける。
その時クロードの肩がびくっと上がる。
だがだとわかるとなんか元気のなさそうな顔でを見る。
「・・・どうしたの?なんか元気なさそうだけど・・・」
「いや、なんでも・・・
「、聞いてくださいましっ!!!」
セリーヌさん・・・」
クロードはなんでもないと答えようとしたが、
さっきから腹が立っているセリーヌは止まらない。
ぐっと拳を握ってに迫る。
さすがのも苦笑いを浮かべている。
「なにがあったのよ・・・セリーヌ」
「少し名の知れた剣豪だからといってあの言い草はなんですのっ!!」
「クロード・・・説明お願い」
頭に血が登ったままのセリーヌでは話にならないという顔でクロードに説明を願う。
「レナの幼馴染みのディアスっていう男と・・・ね」
ディアスと聞いた瞬間ぼっと体が熱くなる。
「ふ・・・ん・・・で、レナは?」
「そのディアスってところにいった」
その言葉を聴いた瞬間胸がちくりと痛くなった。
「そう・・・」といっての瞳は悲しく閉じられる。
クロードたちもその仕草に気がついたのか心配そうに見る。
「で、明日紋章の森に行くんだけど・・・」
「そう・・・悪いけど宿屋にいってて・・・私はこの辺回るから」
クロードに伝えるとはマーズの村の中に消えていった。
その姿は悲しそうにしていてクロードとセリーヌは顔を見合わせていた。
#後書き#
さてと、まだディアスが出てこないですねー。
だけど、レナとどうしてもディアスのことで
心配になってしまう主人公というのも書きたかった!
でも、村でディアスとあわせるべきか・・・
紋章の森でディアスとあわせるか・・・迷ってるんです;
レナが可哀想な位置にたっててごめんなさい(汗)
どうしてもディアスにはレナの存在がつきものだからこうなって・・・;
2007/06/10