* ACT.12 Clik





潮風が吹く港町。
出発が迫るのか沢山の船が停泊している。


クロスから大分離れた大陸の先端に位置するクリク。
エル大陸に最も近く、クロス大陸で唯一エル大陸行きの船を出しているのだ。

はクリクに入った瞬間クロードたちと別行動をとった。

その理由は・・・



「なんか・・・懐かしい気配がするわね・・・」



そう、クリクに入ったあとになにか待っているような感覚が体に走る。
この港町には時々来る程度だったのだが今日はその時とは違う雰囲気が漂う。

なにかが呼んでいる。
誰かが待っている・・・・そんな感じがするのだ。



「・・・確か街の真ん中にいろいろな売店があったはずだよね〜」



ゆっくりとそこでクロードたちを待ちますか。



久々に来た街に何か違和感を感じつつ広場へと向かった。






■■■





「んーおいしー」



買ったクレープが次々と口の中に入っていく。
満足に食べてなかったおなかがどんどん満たされていくのだ。



「・・・それにしてもクロードたち何処にいったんだろう」



きょろきょろとあたりを見渡してみるが、知り合いのそれらしき姿を見ない。

んーと目を瞑ってベンチにもたれると誰かが向かってくる足跡が耳に聞こえた。
クロード達だと思ったはぱちっと目を開けて前を見る。


そこにいたのは神秘的な雰囲気を纏い布で顔を隠した綺麗な女性が腕を重ねながら立っていた。

じーと立ってを見ている。



な・・・なんだろう・・・・?



居心地がちょっと悪くなったはそーとたってクリクの丘のほうに向かおうとした。

だが、一歩踏み出した足はそれ以上動かずにいた。
・・・彼女が手を掴んでいたからだ。



「・・・・あ・・・あのぉー、何か用ですか・・・?」

「・・・・・」



返答がなくさすがのもあせる。



(えええぇぇぇぇ、私へんな人に捕まったーーー!!!?)



あわわと慌てるの手をさっき掴んでいた時より強く握る。
そこから伝わってくる熱が心地よく気持ちいい。



「何処にいかれるのですか・・・?」
「・・・へ?」
「お願いです・・・・このままクリクを離れてください・・・!!」



握られた手が強くなる。
だが、よりも力の弱い彼女の力はそんなに気にするほどでもなかった。



「な、なんで?」
「・・・まもなくこのクリクは災いに飲まれます・・・お願いです・・・信じてください・・・」



きゅっと握られた手とは別の手をは重ねる。
その際にびくっと相手が震えた。

懸命に語る彼女の姿を無下にすることはできないが、なんせクロードたちを置いてきている。
自分だけが去るわけにはいかない。



「うん・・・信じるよ、だけど私の仲間がここの街のどこかにいるんだ・・・」



”見過ごすわけにはいかないから、彼達と合流したらクリクを離れるよ?”

にこっと安心させるような顔で微笑むが彼女の手の力は治まらない。



「だから、放して・・・」
「あなたには、生きて欲しいのですよ・・・・・・」



教えていないはずの名前が呼ばれ彼女を見るが、もうすでに透けていた。
突然の光景に驚き唖然としているとすぐに消えてしまった。



「まって!!あなたは__________________」



彼女を掴もうと手を伸ばした瞬間・・・_____________________________


ガァンという地鳴りと街の崩壊と共に地震がおきた。



「きゃぁっ・・!!」



揺れた反動での体が地面に叩きつけられる・・・・と思ったら、暖かい感覚がを支えた。



「大丈夫!!?
「クロード・・・?」



の手をしっかり握り高台のほうに逃げる。
後ろにはレナとセリーヌも一緒だ。



、大丈夫?怪我してない?」
「レナ・・・大丈夫よ・・・とにかく上のほうに逃げなくちゃ・・・」













#後書き#

さてと、早めに進めますよー。はやくラクールとかにも進みたいし。
他の連載もあるからねー。
速度を鍛えるのに丁度いいよね〜(ぇ)





2007/2/9