「ふぅ・・・いい湯だわ」
「疲れ取れた?」
お風呂に入ってきたのか、の髪は濡れている。
タオルで拭きつつリビングの椅子に腰掛ける。
リビングに一足早くいたアレンは二つのコップを机の上に置く。
「はい、ホットミルク」
「・・・いつも飲むよね。アレンと」
コップに唇を近付けて一口づつ飲む。
暖かい味が、喉を伝う。
「アレン、こっちのソーサリーグローブの影響はどう?大丈夫?」
「うーん・・・。辺境の町アーリアさえも魔物の影響は大きいね。神護の森で多発しているらしい。」
“実際レナも襲われたといってたから“
んーと手を顎に当てて考える。
どうやら、こっちのほうでも被害がでていたらしい。
意外に広まっているソーサリーグローブの影響。
これは早めにあれを完成させなければ・・・。
考え事をしているをよそに、アレンのもとに執事がやってくる。
「アレン様、明日アーリア村に来るようレジス様から伝言です」
「アーリアの村に?・・・なぜ」
「どうやら、クロードさんとレナさんが調査に向かうようでして・・・クロスまで送ってくれるようとのことです」
先ほどわかれたクロードとレナはどうやらアーリアに戻ってから、
ソーサリーグローブの調査に向かうことになったらしい。
もともとクロードが言い出したことらしいが、レナもそれについていくらしい。
アレンは驚いて執事の元に走った。
はそんな様子を見てほんの少し悟っていたかのように微笑んだ。
やっぱり、クロードは向かうのね・・・。だけどレナもか、意外だわ・・・。
ふと、先ほどの事件を思い出す。
『・・・ここにいたのか・・・やっと会えた』
魔石から聞こえてきた声。それと同時に重なった人影。
どこかしら見たことのある顔だった・・・。
自身、ソーサリーグローブとなにかしら関係があるのかと何回も思ったことがある。
三ヶ月前ぐらいから、ラクール周辺でも魔物の存在は確認されていた。
今まで出てこなかった魔物がでてきたこともあり、も外に出ては調査なり、その時に戦うこともいろいろあった。
しかし、魔物と戦ってもなぜか自分にはさほど攻撃された覚えがない。
ソーサリーグローブが落ちたのと同時に何か自分が知らない隠された力が目覚めていくのを体が感じた。
それにさっきのこと、ますます気になるところがある。
「・・・私もクロードたちについていこうかなー」
「なっ!!?」
ふとつぶやいた言葉をアレンが聞いていたのか、驚いた顔でを見た。
その様子をにへーと笑いながら見る。
「だって、もともと聞いたら帰るつもりだったしあとクロスにも用事があるのよ私」
「・・・そうなのか・・・」
ひどく落胆した表情を見せるアレン。
申し訳ないと思ったところもあったけど、もう一つの役目をクロスで果たさなくてはならない。
それに、ここまでソーサリーグローブの影響があるのなら早めに国に帰って、研究を進めなければならないと思っていた。
「ごめんね?折角あえたのに」
「ふぅ・・・構わないさ、どうせ少し予想していたことだしね・・・」
「まぁ、私はクロードと違ってラクールにいかなくちゃいけないからね」
そう、さすがにエル大陸まではお邪魔することはできない。
なので、見送るだけのつもりだ。
「んでは、アーリアいくんでしょう?もう寝なくちゃ・・・・」
「あぁ、おやすみ」
用意された部屋へと向かうためひらひらーと扉からひょっこり顔を出しつつ、
アレンに手を振る。
それに答えるかとように、アレンも片手を挙げて振る。
その様子にえへっとはにかんで笑い、扉を閉めていった。
そんなを安堵したような顔で見ていた。
「また、離れ離れになっちゃうか・・・それにには凄いライバルがいるしね・・・」
アレンはそういってイスから立ち机の上にある一つの写真を見ていた。
そこには4人の顔ぶれが写っている。
「ディアス・・・元気にしているかな・・・」
写真に写る、青い髪の青年。
もう何年もあっていないとレナの幼馴染み。当然アレンにも幼馴染みにあたる。
名声は何かしら聞くので、そこまで心配はしていないが。
「を・・・頼むよ?」
写真の人物へと紡がれた言葉は部屋の静粛な空気によって消えていった・・・。
後書き。
ディアスの名前がでてきました(ぇ)
それだけで満足です(それはなぜだ)
レナの幼馴染みってことは私の妄想でアレンとも幼馴染みというわけで。
だから写真で4人写っていたりするのです。
・・・写真ってあるよね?
だって複製とかするぐらいだから、あるよね(汗)
やべぇ、心配になってきた・・・。
今年中に目指せ、10話だよ!!
早めにばしばしいっちゃうぜぇえええー!!
2006/12/18